股関節の痛みも色々なものがあります。
今回は、次のような相談について対応しました。
相談内容
40代女性からの相談です。
横座りをすると、右股関節の前の方から外側にかけて痛みが強いとのこと。
お尻を浮かせ、身体を左側へ傾け、傾けた身体を腕で支えないと座れないとのこと!
痛みだけで、しびれなどはないとのこと。
確認事項&施術内容
相談内容に沿って、
ゲストさんに痛みがでる動きをしてもらうことから始めます。
施術ベットに正座をしてもらいます。
正座の状態では、
右股関節には違和感があるけど、痛みは出ないとのこと!
正座の状態から、次の動きをしてもらいます!
①腰を右側の方へずらして横座りをしてもらいます
②腰を左側の方へずらして横座りをしてもらいます
痛みの有無を確認すると、
②の動きで、
・腰を左側へずらして横座りをすると、右股関節の前から外側に痛みがでる
・痛みが強く、相談内容の状態になり、顔にも苦痛を浮かべている
・痛みが強すぎて、横座りでは施術が出来る状態ではない
・横になってもらってから、施術を始めることにしました。
上を向いて、施術ベットに横になってもらいます。
ゲストさん自身で、次の動きをしてもらいました。
③膝と股関節を曲げて、頭の方へ引き寄せてもらいます
④膝と股関節を90度ぐらいに曲げた状態で、身体の内側の方へ倒してもらいます。
⑤膝と股関節を90度ぐらいに曲げた状態で、身体の外側の方へ倒して(開いて)もらいます。
左股関節では、③~⑤の動作にて違和感や痛みは出現せず
右股関節では、⑤の動作にて、倒す(開く)前方に痛みがでるとのこと。
いわゆる、鼠径部(ソケイブ)付近のことです!
③~⑤の動作は、イメージできるでしょうか?
文字で、動きや身体の状況を表現するのは苦手です(汗)
続いて、
私がゲストさんの脚を操作して③~⑤の動きを再現してみる。
③の動きでは、
左下肢は、すんなり頭方へ動く。
右下肢は少し動きが悪いが、90度以上屈曲することが出来た!
④の動きでは、
左下肢は、すんなり内側へ倒れるが、右下肢は少し動きが悪い
⑤の動きでは、
左下肢は、すんなり外側へ倒れる(開ける)が、
右下肢は、痛みが出て動きが悪いのが確認された
下肢(脚)を伸ばした状態で観察すると、
左のつま先は、ほぼ10時の方向に向いており、膝頭もやや外側に向いている。
右のつま先は、12時の方向(内側)に向いており、膝頭もやや内側に向かっているのが確認された。
骨盤を触診して観た
右が、前方へ傾き、外側へ広がっており、
左が、後方へ傾き、内側へ閉じているのが分かった。
両足裏をベットから離れないように、
膝と股関節を曲げた(屈曲)状態で、両膝の高さを確認してみた。
すると、右膝が高くになっているのが確認された。
このテストは、不思議な国の『アリステスト』です!
施術について
ゲストさんの状態から、
⑤の動作で確認された、
股関節を開いたときの痛みを最初に楽にすることに決めました。
施術の方法、手順は色々ありますが・・・
・まずは、大腿四頭筋を調整してみた
状態を確認してもらう
脚を外側に倒す(開く)ときの痛みが2割ほど減ったとの返答!
?の表情をしている
・次に、足首を調整してみた
状態を確認してもらう
先ほどよりも、楽になり、さらに痛みが2割減ったとの返答!
??の表情
・4割ほど、痛みが楽になったのを確認してから、
右の前方変位で開いた骨盤を、下肢を使い、テコの原理で矯正しました。
状態を確認してもらう
さらに、3割痛みが減ったとの返答!
開く動作以外は、なんの問題もないとのこと。
なんで~っと!笑い出す!(上手く事が運ぶ場合は、よく笑ってもらえます)
※この骨盤矯正を行うと、下がっていた頬骨が骨盤矯正と同時に挙がるので、
小顔というか顔の表情が変わります!
ここまで施術してから、横座りの状態を確認してもらった
少し、痛みはあるけれど大分楽に座れるし、
腕で身体を支えることもないし、お尻も床にちゃんと着いているとのこと!
今回も目標である、
5割以上の結果が出たので、股関節のみに絞った施術はここまでにして、
残った時間で、首から足までほぐしを行なった。
途中、股関節と関係がある腰椎を確認し、
不具合や歪みなどが存在する場所は、整えました。
ほぐしのあと、
もう一度、横座りを行なってもらいましたら、笑顔をいただきました。
痛みはありますけど、来た時とは全然ちがいますとの返答!
次は、いつ来たらいいですかと問いがあったので、
2週間以内には、また、施術を受けた方がいいですよと返答しました。
後日、予約の連絡を頂戴しました。
ありがたいことです。
※今回の相談事も何とか5割以上は楽にすることができましたが、
実際には、すごく悪戦苦闘しながら施術を行なっています。
1回の施術では、
なかなか結果がだせずに苦労することも少なくないです。
出来るだけ負担を掛けずに、早めに結果を出すよう、進化していかないといけないですね。